| 乙一 感想リスト | ||
| ZOO 【感想】 | 短編集 | 2003/06 集英社 |
| ZOO |
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【内容】 不条理、不可思議、不気味な各種設定で語られる、残酷で、奇妙で、美しくも悲しく、どこか優しいところもある様々な物語。うーん、定義付けるのが難しい。 【感想】 「カザリとヨーコ」 これは辛い。。。読んでいて気分が悪くなるような物語だった。最後でスッキリ!と思う人もいるのかな?私はちょっとダメ。 「血液を探せ!」 悲惨な状況なのに、ドタバタしていて妙に可笑しかった。絵的にもスプラッタなんだけどね。 「陽だまりの詩」 これは良かったなぁ。割とありきたりというか、それほど独特な設定ではないのだけど、私はこういうシチュエーションに限りなく弱いのです。なんとも美しかった。 「SO‐far そ・ふぁー」 超常的な物語かと思いきや、最後の最後に判明する現実的な真相に思わず「やられた」という感じ。 「冷たい森の白い家」 これも悲惨な物語なのに何故か美しい。 「Closet」 ミステリ仕立ての一編。隅々にテクニックが駆使されているという感じで、唸らされたよ。 「神の言葉」 これはそれほど印象深くなかったかも。スプラッタな描写の気持ち悪さは残るけど。 「ZOO」 これも良かったなぁ。読んでいる方も緊張感が高められていく中、すとんとどこかに落ちるかのように訪れるカタルシス。非常に濃縮された物語という感じだった。 「SEVEN ROOMS」 こんな設定をよくまぁ思いつくこと。。。でも、ちょっと映画「CUBE」に雰囲気が似てるかな。情景を思い浮かべてしまうと吐きそうになるほど汚く悲惨で残虐なのに、どうしてこんなに美しい印象を残すのだろう。余計な説明が極限まで切り落とされた中での、登場人物たちの会話・次第に形成される関係が胸に迫る。 「落ちる飛行機の中で」 緊迫した状況の中で、妙にのんびりとした主人公とセールスマンの会話が可笑しい。でも、最後の最後がちょっとなぁ。「ZOO」と少しかぶっている気がすると思えてしまったのが残念。 (2005.06.10) |