| 貫井徳郎 感想リスト | ||
| 烙印 【感想】 | 長編 | 1994/10 東京創元社 |
| 修羅の終わり 【感想】 | 長編 | 1997/02 講談社 2000/01 講談社文庫 |
| 鬼流殺生祭 【感想】 | 長編[九条・朱芳シリーズ] | 1998/08 講談社ノベルス 2002/06 講談社文庫 |
| 妖奇切断譜 【感想】 | 長編[九条・朱芳シリーズ] | 1999/12 講談社ノベルス 2003/04 講談社文庫 |
| 迷宮遡行 【感想】 | 長編 | 2000/10 新潮文庫 |
| 神のふたつの貌 【感想】 | 長編 | 2001/09 文芸春秋 2004/05 文春文庫 |
| 被害者は誰? 【感想】 | 長編 | 2003/05 講談社ノベルス |
| 烙印 |
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【内容】 妻が突然失踪し、投身自殺した。愛し合っていた筈なのに何故なのか。刑事であった迫水は、警察を辞めて真相の究明に乗り出す。やがて、この事件には暴力団が関係していたことが判明する。 【感想】 雰囲気は好きな感じで、謎めいた展開も先が気になり、ぐいぐい読まされる。 でもなぁ、こういう主人公は好きじゃない。。。自分の気持ちを優先させて必要以上に危ない橋を渡って人を巻き込んで、だもんなぁ。ハードボイルド小説の登場人物って、大概危ない橋を渡るけど、それでも納得できる場合はできるのに、これに関しては「やめとけよー」と思わずにはいられなかった。 結末のつけかたも、ちょっと納得できず。 (2004.09.09) |
| 修羅の終わり |
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【内容】 チンピラに殴られ、記憶をなくした「僕」は、町で知り合った女の子の世話になったりしながら、自分探しを始める。この「僕」、自分の使命に忠実で生真面目な公安刑事、対照的な生活安全課の悪徳刑事の三者の物語が、それぞれに語られる。 【感想】 3者の姿を小刻みに追い、段々と関係性が見えてくるあたりが面白かった。が、1つだけつながりがよくわからなかったけど。読者の解釈に委ねるということなのだろうけど、私はやっぱりちゃんと話の中で説明して欲しいなぁ。鷲尾は他の2者とはどのような関係なのだ? もっとひどいものはあるのだろうけど、ちょっと暴力的な描写がきつかった。警察の描写が怖かったなぁ。現実でもちょっと怖くなっちゃうよ。 (2004.08.29) |
| 鬼流殺生祭 |
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【内容】 維新明けの「明詞(めいじ)」の帝都・東京において、武家である霧生家の屋敷の中で若い軍人が殺害された。被害者の友人で元公家の三男坊・九条惟親は、事件の解決を依頼されて調査を始める。次第に謎が深まる中、行き詰まった九条は、体は弱いが博学の友人・朱芳慶尚に助言を求める。 【感想】 なるほど。なんとなく感じた予感(推理は全くしていないのだけど、インスピレーションでこの人が犯人ではなかろうかというもの)は当たっていた。途中、根拠が無いままにうすうすと感じていた、あの有名女性推理作家の豪華映画化作品のオチかなというのも、当たっていた。 という訳で、なんとなく目新しさが無かったのよね。ヒロインが実は...というのも、別の有名小説で出てきた設定だし。 なんかイマイチの感が残るが、最初の被害者となった人物が殺された時、なんとも悲しく思えた感覚が、推理小説にしては珍しいかも。それはそうと、「明詞」という設定ながら実在の有名人を匂わせる描写を、しかも作者の註で入れるというのは、なんとなく鼻についた。どういう意味があるんだろ? (2005.02.05) |
| 妖奇切断譜 |
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【内容】 「明詞(めいじ)」の帝都・東京において、ばらばらに切断された美女の死体があちこちから発見される。死体は体の一部が必ず持ち去られており、稲荷神社に捨てられるという共通点があった。事件に関わることになった元公家の九条惟親は、再度、友人の朱芳慶尚に相談をもちかける。 【感想】 展開はなかなか面白かった。でもあの名前から次の神社を推測するのは、正直読者には難しいと思うなぁ。真犯人が怪しいという匂いは最初からプンプン漂っていて、『そういうこと』になっているのは十分に予想できたけど、動機はわからなかった。 それにしてもひどい動機だ。。。まだ快楽殺人の方が納得できるような。こんなに頷けない動機も珍しいかも。 (2004.08.20) |
| 迷宮遡行 |
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【内容】 愛する妻が、置き手紙を残して突然失踪した。リストラされた元サラリーマン・迫水は、なんとか切れ切れの手がかりをたどって、必死に妻の行方を追う。やがて暴力団まで絡んでくる、妻の失踪の真相とは。『烙印』のリメーク版(?)。 【感想】 うーん。。。この小説の元になった「烙印」も今一つという印象だったが、焼き直してもあまりその印象は変わらないなぁ。 強引過ぎる元警官の主人公が一介のサラリーマンに変わり、弱々しいながらも頑張るという設定は前よりマシだけど、今度は主人公が軽すぎて、それはそれで好感持てない。また、結局筋立ては一緒だしね。それに、ラストもこちらの方が唐突な感じがする。 あの2人(一応ボカしておきます)が死ななければ、まだ印象良かったかも。 (2005.01.27) |
| 神のふたつの貌 |
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【内容】 牧師の息子に生まれ、神の声が聞きたいと願う早乙女少年。神の存在を確かめる手段を模索する中で、彼がとった行動は恐るべきものだった。 【感想】 もう一息という感じ。紹介文の「驚愕の真相」というのがアレを指すのであれば、途中からそういうからくりではないかという予想がついた。第三幕の謎の男の正体は読めなかったけど。 牧師の子として生まれた子供って、みんな宗教観を持っているものなのかなぁ。そして、あんな風に歪まれると怖いなぁ。死んでいった人たちがあまりにも哀れ。いや、殺される人なんて皆そうなんだけど、通り魔などによる殺人とはまた違う虚しさが感じられる。 そして親子関係というものの重要さも考えさせられた。やっぱり人の人格形成において重要だよね。 (2004.07.22) |
| 被害者は誰? |
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【内容】 美形のミステリー作家、吉祥院慶彦が、学生時代の後輩で警視庁捜査一課の桂島刑事から事件に関する相談を受け、名推理を展開する。 【感想】 「被害者は誰?」は、すっかり騙されたと思いつつ、ヒントが少なすぎという不満も。「目撃者は誰?」は、宝くじネタは他の作家で読んだから目新しさがない。ま、筋立てやら全然違うけどね。「探偵は誰?」は非常に論理的で唯一謎解きできたかもしれないな、と思った。「名探偵は誰?」は、これまたすっかり騙された。 キャラもコンビの関係もちょっときつすぎる感じはするけど、ごく普通のキャラ型ミステリーとしてそれなりに面白かった。 著者の写真と経歴を見て、あまりにも普通っぽい人であり年齢が自分と変わらないことに驚いたよ。 (2004.07.29) |