| 森 博嗣 感想リスト | ||
| 女王の百年密室 −GOD SAVE THE QUEEN 【感想】 |
長編[ミチルとロイディ・シリーズ] | 2000/06 幻冬舎 2001/11 幻冬舎推理叢書 2003/06 幻冬舎文庫 2004/01 新潮文庫 |
| 迷宮百年の睡魔 【感想】 | 長編[ミチルとロイディ・シリーズ] | 2003/06 幻冬舎 2004/03 幻冬舎ノベルス 2005/05 新潮文庫 |
| 四季 春 【感想】 | 長編[真賀田四季・四部作] | 2003/09 講談社ノベルス |
| 四季 夏 【感想】 | 長編[真賀田四季・四部作] | 2003/11 講談社ノベルス |
| 四季 秋 【感想】 | 長編[真賀田四季・四部作] | 2004/01 講談社ノベルス |
| 四季 冬 【感想】 | 長編[真賀田四季・四部作] | 2004/03 講談社ノベルス |
| 女王の百年密室−GOD SAVE THE QUEEN |
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【内容】 砂漠で遭難しかけた「僕」ことサエバ・ミチルと、ウォーカロンであるパートナーのロイディが辿り着いたのは、女王が統治する幸福の楽園。人々は皆穏やかで裕福な暮らしをおくっている。そんな中で起こった殺人事件について、誰もがその存在すら認めない。納得のいかないミチルは、ロイディと共に真相を探り始める。 【感想】 いかにも『理系』という感じの未来の世界観が面白かった。私の頭からは生まれない未来だなぁ。文章は相変わらずの森節だなぁ、という感じで、この発想も単に理系だからというだけではなく、森さんだからというのもあるかもしれないが。 最後までなかなか謎解きが始まらないので、まさか明らかにせずに終わるのではないかと思ったが、ちゃんと解明されたのでよかった。それにしても最後のあっと驚く仕掛け(?)は、びっくりしたけど納得もしたりして。途中どことなく違和感を感じていたんだよね。予想は全くできなかったけど。なんとも切ない真相(事件のではなく「僕」の)は、ロイディとの関係も含めて私好みの雰囲気だわ。 四季シリーズとつながっているらしい。「冬」をもう一回パラパラ読んでみようか。 (2005.04.18) |
| 迷宮百年の睡魔 |
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【内容】 ミチルとロイディは、一夜にして森が消えて周囲が生みになったというインル・サン・ジャックという島を訪れる。これまでマスコミをシャットアウトしてきたのに、何故ミチルを迎え入れたのか?そしてミチルたちがこの島を訪れた夜、殺人事件が発生する。 【感想】 ミチルとロイディのコンビって、なんかいいよね。ロイディの性格(?)は確たる世界観が出来ていないと一貫性がなくなりそうだけど、そこは流石にしっかりしている。あと絵的に綺麗なんだよな。マンガになっているのもうなずける。 殺人事件の真相や島の秘密はきっちり明かされるので、ミステリとしてもちゃんとしている訳だけど、あまりにもSF的・異世界的過ぎて「ふーん」という感じなのよね。非常に論理的ではあるのだけど。 ミチルの『秘密』は「四季・冬」からつながっているのだと思うけど、メグシュツカとかデボウ・スホの存在ってなんなんだろう。「四季・冬」を読み直した方がいいのかしらん。 (2005.06.21) |
| 四季 春 |
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【内容】 「すべてがFになる」の殺人者にして天才科学者、真賀田四季の少女時代を描く。透明人間・其志雄と彼女の関わりは?叔父、新藤清二の病院でおこった殺人事件の真相は?四季・四部作の第一話。 【感想】 この物語自体には、大したことが起こらない。殺人事件も何か薄皮1枚隔てたような書き方だし、基志雄の存在にもそれほど謎は隠されていない。最初に読んだ時は混乱したけど、大体わかったしね。S&Mシリーズの最後の方で、基志雄のことはちらっと出てきた気がするのだけど、すっかり忘れてしまった。 このシリーズを通してS&MシリーズとVシリーズの関わりが、分かってくるのが面白いところなのかな。もう両シリーズの細かい描写は忘れてしまったし、春〜秋は一読しているので、ここで初めてわかったのかがよくわからん。どうだったっけ?初めての時は驚いたよなぁ。 ファン向けの作品という感じが強く、これを読んだ後に両シリーズを読み直してみるのも面白いかもなぁ、と思った。 (2005.02.09) |
| 四季 夏 |
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【内容】 13歳にして既に真の天才として世に知られていた四季を描く。米国から帰国した四季は、叔父といった遊園地で誘拐されかける。「すべてがFになる」で描かれなかった過去の殺人の真相が明かされる、四季・四部作の第二話。 【感想】 S&Mシリーズ、Vシリーズからの登場人物があちらこちらに出てきて、キャラ間の関わりがより一層明らかになる。Hさんが「Sです」と名乗るのはどういうことなんだろう?(一応、伏せておくか)ここのところはよくわからない。 で、物語の方は佳境なんだろうなぁ。「事件」に向かって加速していく四季とその周りの状況が四季の視点をメインに描かれている。しかーし、四季の思考はやっぱりよくわからないし、ついていけない。理系なら大丈夫なのか?そうなのか?? 凡人とは異なる感覚を持つ人間の内面描写は、面白いと言えば面白いけど、共感できるものじゃないしなぁ。独特の世界ではあるし、ぐいぐい読んでしまうのは確かなのだけど。 (2005.02.12) |
| 四季 秋 |
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【内容】 大学院生となった西之園萌絵と犀川創平は、四季が残したメッセージを読み解き、四季の真意を探ろうとする。「すべてがFになる」事件の真の理由が明かされる、四季・四部作の第三話。 【感想】 なんだか全てにおいて「途中」という感じの物語。 S&Mシリーズ完結後の犀川先生と萌絵ちゃんが出てきて、進んでいるんだか進んでいないのだかさっぱりわからない関係が見られるのは面白い。萌絵ちゃんと紅子さんとの対面シーンも面白かった。保呂草氏と亜樹良さんの関係がああなっていくというのは、Vシリーズの時はわからなかったな。そんな感じで、色々な人たちの「その後」と「絡み」が楽しい。 しかーし、結局、四季が何がしたくて犀川氏にアプローチしていたのか、やっぱりわからないんだな。結局、この物語でわかったのは「F」の真の理由ということか。真の理由とはいえ、何故四季がそうしたかったのかはわからない。「春」「夏」もいまいち消化不良だからな〜。『森ワールド』にハマらない人には無理なのかしら。。。 (2005.03.05) |
| 四季 冬 |
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【内容】 どんな人間とも異質で、全てを超越した天才科学者である四季の思考と行動。過去・現在・未来に渡る彼女の思いとは?四季・四部作の完結編。 【感想】 全篇モノローグといった感じで、思考の流れやら場面やらが飛びまくり、相変わらずストーリーがよくわからないが、四季の壮絶なまでの孤独というのは伝わってきた。しかしながら、時期設定がよくわからないよね。「F」からは何十年もたっているらしいし、時代もずいぶん変わっているような。。。ドクタ久慈って前にも出てきたことがあるのだろうか?なんだか妙にSFチックだった。 ようやく彼女が各種事件を起こしてきた理由がわかったのかな。理解はできないけどね。 (2005.03.10) ふっと過去の感想を読み返すと『ドクタ久慈』の名前があり、ん?クジアキラ?につながり、そういえば『ミチル』だ。。。と一気につながり、もう一度図書館で借りて読み返してみた。 そうか〜なるほどね。アキラとミチルってそういうことだったのね。そして『パティ』という名のウォーカロン。これはパトリシア?だとすると、メグシュツカ・スホってひょっとして。。。??? 相変わらずよくわからないストーリーではあったが、今回は、読んでいてなんとなく心地良い文章だと思えた。 (2005.06.30) |