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芦辺 拓 感想リスト
時の誘拐 【感想】 長編[森江春策] 1996/09 立風書房
2001/09 立風ノベルス
2004/03 講談社文庫
探偵宣言―森江春策の事件簿 【感想】 短編集[森江春策] 1998/03 講談社ノベルス
十三番目の陪審員 【感想】 長編[森江春策] 1998/09 角川書店
2001/08 角川文庫
不思議の国のアリバイ 【感想】 長編[森江春策] 1999/08 青樹社
2003/07 光文社文庫
怪人対名探偵 【感想】 長編[森江春策] 2000/05 講談社ノベルス
2004/12 講談社文庫
和時計の館の殺人 【感想】 長編[森江春策] 2000/07 カッパ・ノベルス
2004/05 光文社文庫
時の密室 【感想】 長編[森江春策] 2001/02 立風書房
2005/03 講談社文庫
メトロポリスに死の罠を 【感想】 長編 2002/04 双葉社
2004/09 双葉文庫

時の誘拐
【内容】
大阪府知事候補の一人娘が誘拐された。犯人から身代金の運び役として、ある団体の大阪支部代表・阿月が指名され、彼は必死で役割を果たそうと努める。が、身代金は犯人に奪取され、阿月は更なる殺人事件の嫌疑をかけられてしまう。事前に相談を受けていた弁護士・森江春策は、彼を救おうと奔走するが、この事件には昭和24年に発生した殺人事件が関わっていた。

【感想】
前半の、誘拐の身代金を運ぶくだりは面白かった。次がどうなるか読めず(考えていないという話もあるけど)、ぐいぐい読まされた。また過去の事件も最初は乗り切れなかったけど、キャラクターの良さもあって途中から面白くなった。

が、2つの事件が絡むあたりがピンとこないのですよね。関わりを説明されても「ふーん」という感想くらいしか浮かばず、2つの小説を一度に読んでいるような感覚で、どうも最後まで乗り切れなかった。

別々には面白かったのですがねぇ。そして過去の事件の「あの人」に関する真相は一体!?そこは明かして欲しかったなぁ。

(2005.12.04)

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探偵宣言―森江春策の事件簿
【内容】
弁護士探偵・森江春策が活躍する短編集。飛翔する死体、消失する山荘、謎めく血文字、殺し合う死者たちなど。

【感想】
特殊な知識がないと解けないトリックって、ちょっとずるいよね。あと倒叙ものは好きな方だけど、なんだかこれは読み難かったなぁ。読み終わってもすんなり入ってこないというのは、どういうことなんだろ?

うーん、いまいち。

(2004.08.24)

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十三番目の陪審員
【内容】
陪審制が採用された架空の日本を舞台にした物語。殺人を捏造して冤罪が生まれる過程をレポートするはずが、死体の出現により犯罪者にされてしまった男。陪審制による裁判はどのような評決を導くのか。

【感想】
日本に陪審員制度は果たして根付くのか?なんだかどうしても「素人が他人の罪を裁くなんて」という気持ちが抜けない私としては、興味深く読んだ。

本当にここまでして「陪審員制度にケチをつけよう」という動きになるのかな。そんな、陪審員の弱みを暴くようなことをしてまで?なんだか益々怖くなる私。DNA鑑定の穴を科学的に説明していく辺りも面白かったなぁ。

ちょっと事がうまく進みすぎという感もあるが、なかなか面白かった。裁判ものって大体は陪審員が気持ちの良い判決を下すんだよね。

(2004.07.14)

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不思議の国のアリバイ
【内容】
往年の怪獣映画の復活を目指し、困難を一つ一つ乗り越えながら進んでいた特撮映画の撮影の最中、関係者が殺され、スタッフに容疑がかけられる。森江春策はアリバイをくずすことができるのか?

【感想】
なるほどね〜。説明されるまでわかりっこないけど、色々とがんばって考えられたアリバイだなぁ、と思った。プロローグはミスリードを狙ってるな。。。というのが途中でわかったけど、ちょっとアンフェア?うーん、そんなこともないのかな。

それより何より、あのラストはいいのか!?そんなにうまくいくのか???という疑問が残る。だってねぇ。ま、あまり書くと犯人まるわかりなので、この辺で。

(2006.01.06)

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怪人対名探偵
【内容】
《殺人喜劇王》と名探偵、少年助手、といった昔の探偵小説のような世界を舞台に、時計台の磔刑、気球の絞首刑、監禁した美女への拷問といったレトロな犯罪が展開される。探偵森江春策のお手並みは。

【感想】
最初のうちは、レトロな雰囲気と現代とがいまいちマッチせず、時折挿入される探偵小説中の世界が訳わからず、いまいちという感想を抱きながら読んでいたのだけど、最後の方で様々な謎が判明した時は、なるほど!という感じだった。

読中感はとても良いのに結末で失速するものもあり、途中はもやもやしながらも結末でうなるものもあり。最近、前者が多かったけどね。どちらが良いかというと、まぁ、結末は大事だよな〜。

もちろん、出だし・途中・結末、すべて面白いものが良いに決まってるけど。

でも、どうも森江春策探偵と取り巻く人物たちのキャラって、なんか作り物めいているというか、すんなり読めない感じがする。キャラクター造形って難しいものだ。

(2004.09.16)

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和時計の館の殺人
【内容】
田舎町の旧家・天知家で、和時計のコレクターであった当主遺言が公開された夜、連続殺人が発生し、弁護士・森江春策が謎に挑む。

【感想】
う〜ん、こういう細かいトリックは苦手なのだなぁ。タイトル見て少し読んだだけでそういうのが出てくることはわかったけど。。。

あの人が実は。。。という展開は、漠然と予想はしていたが内容は全然違ったな。私の場合、推理しても怪しい匂いを嗅ぎ分けるところまではいくけど、真相にはほど遠いことが多い。なんだろな。読書時間が通勤時に限られていてどうしても時間が寸断されてしまうためだということにしておきましょう。

全体的には普通という感じ。

(2004.07.31)

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時の密室
【内容】
当番弁護士として接見した容疑者に冤罪の匂いをかぎとった森江春策は、彼の弁護を買って出る。その事件の被害者をめぐる友人グループの周囲で、学園紛争激しかりし頃に発生した殺人事件、明治の時代に版画家エッシャーの父・建築士エッセルが遭遇した殺人&死体消失事件。3つの事件の謎に森江春策が挑む。

【感想】
同じような趣向の「時の誘拐」よりは、過去から現在に至る事件の謎の絡み具合がスムーズに受け入れられた気がする。一番古い事件なんて本当の意味での直接の関わりは無いのだけどね。何故かなぁ。ただ、過去の謎解きは結局「ふーん」という感想で終わりましたが。

しかし、最後は唐突だったなぁ。意外な犯人だし謎解きには何も問題は無いけど、あまりの急展開についていきにくかった。アンフェアだとかそういう思いはないけど。

(2006.02.02)

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メトロポリスに死の罠を
【内容】
近未来SF風。使用済みの核燃料を輸送する列車が忽然と消え、町全体が人質(町質?)にとられてしまった。支倉捜査官をはじめとする「自治警特捜」が、町と人々を救うべく暗躍を開始する。

【感想】
ちょうど読み始めた日に原発事故が起こったので、なんだか怖さが増した感じ。

「十三番目の陪審員」と少し似たところがあるよね。新興の制度を苦々しく思う旧来の人々が茶々を入れようとして、それに対抗して正義が勝つ、という感じが。社会的視点もなんとなく似ている。

お話の方はまぁ面白かったけど、なんとなくマンガちっく。それを良しとするか否かは人によるんだろうな。私としては、これだけの設定を「マンガみたい」と思わせずにぐいぐい読ませて欲しかったと思う。

(2004.08.10)

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